東京チェンソーズ
一本の木を、根から枝までまるごと売る
課題
東京都の西端、檜原村は面積の93%を林野が占めます。 けれど伐った木のうち、建材の規格に合うのはおよそ半分。残りの根株や枝葉、曲がった材は、山に置き去りにされてきました。 木の半分しかお金にならない林業は、山で暮らす仕事として細るばかりでした。
アイデア
2006年、東京都森林組合から独立した青木亮輔ら4人が、東京チェンソーズを創業しました。 掲げるのは「1本まるごと販売」。丸太だけでなく、根株も枝葉も曲がり材も、「山のヘンテコ材」として売り物にします。 規格外の木はおもちゃやカプセルトイ、特注の什器に姿を変え、森そのものも体験や企業研修の場として開かれます。 苗木を植えて30年かけて育てる、会員制の森づくり「東京美林倶楽部」も運営しています。
結果
森林整備から素材販売、プロダクト、体験まで、事業は4つの柱に育ちました。 規格外材のカプセルトイ「山の合ガチャ」や出張ワークショップ「森デリバリー」はウッドデザイン賞を受け、後者は林野庁長官賞にも選ばれています。 創業時4人の仲間は、いまも増え続けています。
リサーチの視点
林業の苦しさの一因は、木の半分を「売れないもの」と決めてきた規格にあります。 東京チェンソーズは規格の外側に名前と物語を与え、一本の木の価値を使い切りました。 資源をまるごと売り物にする発想の実例として収録しました。
- MODEL
- 捨てずに使い切る
- THEME
- 持続可能 / ソーシャルグッド
- SOURCE
- tokyo-chainsaws.jp ↗
- 最終確認
- 2026.08.05