Sunbula
紛争下の職人技を、フェアトレードの回路に乗せる
課題
パレスチナの村々には、刺繍やオリーブ木彫など、土地に根ざした手仕事が受け継がれています。 けれど検問と許可の制度が人と物の移動を縛り、作っても市場へ届けにくい状況が続いてきました。 技術はあるのに、収入への道が細い。紛争下の暮らしの、静かな課題です。
アイデア
Sunbulaは1988年、エルサレムの教会ゲストハウスの小さな工芸品店として始まり、1996年に非営利組織になりました。 西岸やガザ、イスラエル国内のパレスチナ人コミュニティの職人グループ約25団体と直接組み、フェアトレードで作品を販売します。 収益の75%は職人グループに渡り、残りが店の運営と、研修や機材といった作り手の支援に充てられます。 世界フェアトレード機関(WFTO)の認証も受けています。
結果
2021年以降だけで、職人グループに渡った収益は約220万ドルにのぼります(公式サイト)。 エルサレムの店とオンラインから、刺繍やベドウィンの織物が世界へ発送されています。 つくり続けられること自体が、この土地では成果です。
リサーチの視点
移動が縛られる場所では、市場への「回路」を保つことがそのまま支援になります。 Sunbulaは30年以上、売り場と公正な取引条件を維持し続け、手仕事の火を絶やさずにきました。 続けることを設計した実例として収録しました。
- MODEL
- 伝統の技を生業に戻す
- THEME
- インクルーシブ / ソーシャルグッド
- SOURCE
- sunbula.org ↗
- 最終確認
- 2026.08.05