Pula
衛星データで、農家の保険を自動で払う
課題
アフリカの小規模農家の多くは、干ばつ一度で数年分の蓄えを失います。 それでも保険は届きませんでした。1軒ずつ畑を査定しに行く費用が、保険料を超えてしまうからです。
アイデア
2015年、ローズ・ゴスリンガとトーマス・ンジェルが始めたPulaは、保険を「地域単位」で設計し直しました。 衛星などのデータで土地を農業生態ゾーンに分け、収穫期にはゾーンの実収量を実測します。基準を下回れば、個別の被害調査なしに、その地域の加入農家へ自動的に保険金が払われます。 保険は単体では売りません。種や肥料の袋、ローンに同梱され、買った時点で加入が済んでいます。
結果
展開は22カ国、加入した農家は累計2,010万人にのぼります(公式サイト)。 支払われた保険金は1億3,390万ドル、受け取った農家は280万人(同)。 2024年にはシリーズBで2,000万ドルを調達し、CEOはTIME誌の「TIME100 Next」に選ばれました。
リサーチの視点
金融が届かない理由は、商品の中身より、届け方と査定のコストにあります。 Pulaは査定を個人から地域へ引き上げ、加入を購買に埋め込むことで、保険の届く範囲を桁で変えました。 仕組みの置き場所を変えると市場が生まれる、という実例として収録しました。
- MODEL
- 払い方を変える
- THEME
- インクルーシブ / ソーシャルグッド
- SOURCE
- pula-advisors.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.05