イタリア2014–

Orange Fiber

柑橘の搾りかすを、上質な生地に変える

課題

イタリアでは、オレンジジュースを搾ったあとの副産物が年間70万トン以上出ています(同社サイト)。 搾りかすは重く湿っていて、処分にもお金がかかる、産地の悩みの種でした。 一方でファッション産業は、環境負荷の低い新しい素材を探し続けています。

アイデア

2014年、カターニアでアドリアーナ・サンタノチートとエンリカ・アレーナのふたりが設立したOrange Fiberは、その搾りかすからセルロースを取り出し、絹のような繊維に変えました。 着想はファッションデザインの卒業論文から。ミラノ工科大学の実現可能性調査を経て、製法は特許になりました。 大きな工場を構えるのではなく、紡糸や織布は各地のパートナーと組み、素材の研究開発に軸足を置いています。

結果

2017年、フェラガモがこの生地で最初のカプセルコレクションを発表しました。 H&Mの限定ラインでは発売後すぐ完売し、2021年にはレンチング社と組んで、オレンジ由来のTENCEL™リヨセル繊維が生まれています。 H&M財団のグローバルチェンジアワード第1回受賞をはじめ、評価を重ねてきました。

リサーチの視点

廃棄物の変換は、技術の完成よりも「最初に使う誰か」で世に出ます。 Orange Fiberはフェラガモという象徴的な一社を起点に、素材の信用を積み上げました。 小さな会社が大きなブランドの力を借りて素材を立ち上げる、その順序の実例として収録しました。

MODEL
ごみを製品に変える
THEME
持続可能
SOURCE
orangefiber.it ↗
最終確認
2026.08.01

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