Human Nature
農家から相場より高く原料を買い、化粧品にする
課題
フィリピンの農村では、ココナッツやシトロネラを育てても、買い叩かれる相場が暮らしを縛ってきました。 一方、都市の棚に並ぶ日用品の多くは輸入品で、その利益は国の外へ流れていきます。
アイデア
2008年、貧困地域の住宅運動ガワド・カリンガで活動していたメロート姉妹たちが、Human Natureを始めました。 農村のコミュニティからココナッツ油やシトロネラを、公正な、多くは市場を上回る価格で仕入れ、天然由来のシャンプーや虫よけに仕立てます。 掲げる理念は「プロ・フィリピン、プロ・プア、プロ・エンバイロメント」。 社員には法定最低賃金を上回る「生活賃金」を払い、販売は数万人の直販員の網が支えます。
結果
ブランドはフィリピンの自然派パーソナルケアの代表格に育ち、シンガポールやカナダにも広がりました。 2016年には東南アジアの企業として初めて、サステナブルビューティー賞のパイオニア賞を受けています。 2026年にも全社員の給与を1割引き上げ、生活賃金の基準を自ら更新したと報じられました。
リサーチの視点
社会的企業の誠実さは、寄付の額ではなく、仕入れ値と給与に表れます。 Human Natureは「買う値段」と「払う給料」という商いの根元を、支援の道具にしました。 価格の設定そのものを理念の実装にした実例として収録しました。
- MODEL
- 農家や漁師から買い取る
- THEME
- 持続可能 / インクルーシブ
- SOURCE
- humanheartnature.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.05