ヒダクマ
使われない広葉樹を、地域経済を回す資源に変える
課題
飛騨市は面積の9割が森で、その7割が広葉樹です。 けれど曲がりや小径の多い広葉樹は規格材に向かず、建築や家具に使われるのは流通量の5%ほどとされます。 豊かな森が、チップや燃料として安く出ていくだけの資源になっていました。
アイデア
2015年、飛騨市とロフトワーク、トビムシが組んで「株式会社飛騨の森でクマは踊る」、通称ヒダクマが生まれました。 まちのカフェ「FabCafe Hida」と、製材所に隣接する「森の端オフィス」を拠点に、森と職人、デザイナーや企業をつなぎます。 曲がり木は3Dスキャンで形ごとデータ化して設計に生かし、製材で出る「広葉樹の耳」はカフェの天井架構に変える。 木を規格に合わせるのではなく、木の形に設計を合わせにいきます。
結果
建設会社のオフィスの家具や名古屋のカフェの内装など、企業との協働が積み重なっています。 地元では製材所や家具メーカーなど約20者による広葉樹活用の連携が市とともに動き、森のまちづくりへ広がりました。 従業員の3分の2は移住者だという取材記事もあり、森は人を呼ぶ入口にもなっています。
リサーチの視点
使いにくい資源は、加工の問題である前に、設計の順序の問題です。 ヒダクマは「木を規格に合わせる」を裏返し、木の個性から設計を始める体制をつくりました。 資源の弱点を意匠に変える動き方として収録しました。
- MODEL
- 地域の資源を生かす
- THEME
- 持続可能 / ソーシャルグッド
- SOURCE
- hidakuma.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.01