日本2018–

HERALBONY

障害のある作家の絵を、ライセンスとして生かす

課題

福祉の現場で、障害のある人の仕事は長く「支援の対象」として扱われてきました。 福祉作業所の平均工賃は、月2万円前後にとどまります。 描き続ける優れた作家がいても、その才能を市場と契約でつなぐ回路がありませんでした。

アイデア

盛岡で双子の兄弟が立ち上げたHERALBONYは、知的障害のある作家と契約を結び、作品をアートデータとして預かって企業へライセンスします。 企業から受け取る報酬の一部は、作品使用料として作家に渡ります。 社名は、重度の知的障害のある兄が小学生のころノートに書き続けていた、謎の言葉から取られました。 「支援してあげる」の文脈から、「対価を払って借りる」の文脈へ。 売っているのは商品である前に、契約という関係の結び方です。

結果

契約作家は150名を超え、管理する作品は2,000点以上。 JALの機内アメニティやラウンジの器、丸井のカードデザインへと採用が広がりました。 2024年にはLVMH Innovation Awardを日本企業として初めて受賞し、パリに欧州拠点を構えています。

リサーチの視点

善意の値段は相場が決めませんが、契約の値段は市場が決めます。 HERALBONYは、福祉にライセンスという商いの器を持ち込み、対価の水準ごと変えにいきました。 福祉を市場の言葉に翻訳した、国内の代表例として収録しました。

MODEL
働く場をつくる
THEME
インクルーシブ / ソーシャルグッド
SOURCE
heralbony.jp ↗
最終確認
2026.08.05

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