インド1999–

Goonj

不要な布を、農村インフラをつくる対価に変えた

課題

インドの都市には着られなくなった服があふれ、農村には道や井戸を直す人手と、服を買えない暮らしがあります。 けれど古着を「配る」だけの支援は、受け取る人の尊厳を削り、与える側の満足で終わりがちでした。

アイデア

1999年にアンシュとミーナクシのグプタ夫妻が始めたGoonjは、都市の余剰を「対価」に変えました。 村人たちが自分たちで決めた共同事業、井戸掘りや道普請、橋の修理を行い、その働きへの報酬として衣類や生活物資のキットを受け取ります。 公式サイトの言葉を借りれば「施しではなく、報酬に値する働き」。 お金を介さずに、都市の余りものと農村の労働が交換される仕組みです。

結果

2024年度には800万kgを超える物資が農村の開発に回り、1万9千を超える共同事業が動きました(年次報告)。 2024年6月のビハール州の洪水では、村人52人が3日間で堤防を直し、この仕組みが復旧を支えています。 創業者は2015年、アジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞を受けました。

リサーチの視点

寄付の弱点は、モノの不足ではなく、関係の非対称にあります。 Goonjは受け取る側に「働き」という主語を返し、支援を交換に組み替えました。 尊厳を軸に払い方を設計し直した実例として収録しました。

MODEL
払い方を変える
THEME
ソーシャルグッド / 持続可能
SOURCE
goonj.org ↗
最終確認
2026.08.01

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