アメリカ2016–

Global Fishing Watch

衛星の目で、違法な漁を見つけ出す

課題

海は広く、船は小さく、監視の目は高くつきます。 違法漁業を取り締まる力は、衛星や巡視船を持てる国に偏ってきました。 発信機を切って姿を消す「見えない船」の前では、多くの国が打つ手を持ちませんでした。

アイデア

Global Fishing Watchは、GoogleとOceana、SkyTruthの協業から2016年に生まれ、翌年に独立した非営利組織です。 船舶の発信データと衛星のレーダー画像を機械学習で重ね、発信機を切った船まで検出して、世界の漁船の動きをひとつの地図にします。 その地図とデータは、誰でも使えるかたちで無償公開されます。 海の監視は、予算のある国の特権ではなくなりました。

結果

パナマやチリは、自国の船舶追跡データをこの地図で公開する側に回りました。 2025年には4万件を超える船舶レビューと、400件超の制裁・処分を支えたと年次報告書は記しています。 2026年、世界の産業漁船団の100%をマッピングしたと発表。次の照準は、2030年までに海上のすべての人間活動を可視化することです。

リサーチの視点

透明性は、それ自体がガバナンスの道具になります。 Global Fishing Watchは取り締まる権限を持たないまま、「見える」を配ることで各国の執行力を底上げしました。 道具ではなく視界を配る、という型の実例として収録しました。

MODEL
作り方ごと配る
THEME
持続可能 / ソーシャルグッド
SOURCE
globalfishingwatch.org ↗
最終確認
2026.08.05

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