Floodbase
洪水を衛星で捉え、保険金を自動で払う
課題
洪水は世界で最も多くの人を襲う災害なのに、保険が最も成立しにくい災害でもありました。 被害は広く、査定は追いつかず、リスクの計算も難しい。 保険会社が引き受けを避け、無保険の空白が広がっていました。
アイデア
イェール大学の大学院生だったベッシー・シュワルツとベス・テルマンが始めたFloodbase(旧Cloud to Street)は、洪水を宇宙から測ります。 光学とレーダー、17の観測ソースを機械学習で重ね、浸水の広がりを高頻度で地図化。 浸水が基準を超えたら、現地の査定なしに保険金が自動で支払われるパラメトリック保険を設計します。 その科学的成果は2021年、Nature誌の表紙を飾りました。
結果
コンゴ共和国では国連世界食糧計画とともに洪水監視の基盤となり、スイス再保険やAon、ロイズといった保険大手と製品を組んでいます。 2025年には高潮向けの保険も共同開発され、資金調達も重ねてきました。
リサーチの視点
守れないリスクの多くは、危険の大きさではなく「測れなさ」が原因です。 Floodbaseは洪水を測れるものに変え、保険という古い道具の届く範囲を広げました。 計測の設計が市場の空白を埋める実例として収録しました。
- MODEL
- 払い方を変える
- THEME
- インクルーシブ / ソーシャルグッド
- SOURCE
- floodbase.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.05