フィリピンほか8カ国2012–

Rare「Fish Forever」

漁場の管理権を渡し、漁師に稼がせる

課題

沿岸の漁で暮らす人々にとって、海は誰のものでもない「早い者勝ち」の場でした。 獲り尽くせば全員が貧しくなると分かっていても、自分だけ我慢する理由がありません。 共有地の悲劇は、説教では止まりませんでした。

アイデア

国際NGOのRareが2012年に始めたFish Foreverは、漁村に「排他的に漁ができる海域」と「禁漁区」をセットで委ねます。 守る責任と、回復した資源を獲る権利が、同じコミュニティに属する設計です。 ルールを作り執行するのは、漁師と地方政府の代表からなる法定の管理委員会。 あわせて貯蓄クラブを設け、しけや不漁のときに家計が崩れないよう備えます。

結果

プログラムはフィリピンやインドネシア、ブラジルなど8カ国に広がり、2,300を超える漁村と30万km²超の沿岸海域を支えています(公式サイト)。 貯蓄クラブは7カ国で700を超え、積み立ては累計500万ドルにのぼります(公式記事)。

リサーチの視点

資源管理は、禁止の線を引くだけでは破られます。 Fish Foreverは「守れば自分たちが潤う」という向きに権利を組み替え、家計の備えまで併走させました。 守ることと稼ぐことを同じ主体に束ねる設計として収録しました。

MODEL
守ることを商いにする
THEME
持続可能 / インクルーシブ / ソーシャルグッド
SOURCE
rare.org ↗
最終確認
2026.08.05

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