Elvis & Kresse
消防ホースの廃材を、鞄に生まれ変わらせる
課題
ロンドン消防隊の消防ホースは、長年働いたのち、埋め立てに送られていました。 火事と闘い抜いた、丈夫で美しい赤いゴムの管がです。 産業廃棄物の多くは、性能ではなく「使い道のなさ」で捨てられています。
アイデア
2005年、クレッセ・ウェスリングらは廃棄予定の消防ホースを引き取り、バッグや財布に仕立てるブランドを始めました。 素材はホースだけではありません。パラシュートの検品落ちのシルクは裏地に、印刷機の廃ブランケットも部材に。 2017年からはバーバリーの財団と組み、高級産業から出る革の端材を織り直して新しい一枚の革に再構成しています。 そして製品ラインごとに利益の50%を寄付します。消防ホースの製品は消防士支援のチャリティへ、革の製品は途上国の教育団体へ。
結果
救い出した素材は累計300トンを超えました(公式サイト)。 消防士支援チャリティへの寄付は累計35万ポンド超と、受け取る側の団体が公表しています。 2025年には共同創業者のクレッセが、カルティエ ウーマンズ イニシアチブのインパクトアワードを大阪・関西万博の場で受けました。
リサーチの視点
廃材の再生は、素材の確保より「来歴の物語」で決まります。 Elvis & Kresseは火事と闘った道具の記憶をそのまま製品の価値にし、寄付の設計で物語を閉じました。 来歴を意匠に変える実例として収録しました。
- MODEL
- ごみを製品に変える
- THEME
- 持続可能 / ソーシャルグッド
- SOURCE
- elvisandkresse.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.05