Chumbe Island Coral Park
観光の収益だけで、海洋保護区を丸ごと養う
課題
海洋保護区の多くは、政府予算や国際援助で維持されています。 資金が細れば監視は止まり、紙の上の保護区だけが残ります。 守り続けるお金を誰が払うのか。保全の、一番地味で難しい問いです。
アイデア
元援助関係者のジビレ・リードミラーはザンジバル沖の小島チュンベ島を選び、1994年、タンザニア初の海洋保護区の指定を受けました。 1998年にはバンガロー7棟だけの小さなエコロッジを開き、以来、宿泊収入だけで保護区の管理と環境教育を賄っています。 公式に掲げるのは「世界初の、財務的に自立した海洋保護区」。 雨水を集め、太陽光で灯し、コンポストトイレを使う建物は、滞在そのものを保全の一部にしています。
結果
保護区のサンゴ礁には530種を超える魚が記録され、島の森の植物は8割超が固有種です。 1996年から続く環境教育には、学童・教師・住民あわせて1万人以上が参加しました(2023年時点)。 受けた賞は40を超えます。
リサーチの視点
「泊まる」という消費を、保全の財源に直結させる。 Chumbe Islandは寄付でも税金でもなく、体験の対価で守り続ける形を四半世紀かけて証明しました。 守ることを商いにする型の、息の長い実例として収録しました。
- MODEL
- 守ることを商いにする
- THEME
- 持続可能
- SOURCE
- chumbeisland.com ↗
- 最終確認
- 2026.08.05