Bureo
漁師の廃棄漁網を買い取り、新しい素材に変える
課題
チリの海辺では、寿命を迎えた漁網が捨てられ、海の生き物を傷つける厄介者になっていました。 漁網は分解されにくく、生き物が絡まる事故の原因にもなります。 けれど漁師の側には、使い終えた網を正しく処分する理由も、そのためのお金もありません。 「拾って回収する」だけでは、捨てられる流れそのものは止まらない。 ここに、設計の余地がありました。
アイデア
Bureoがつくったのは、廃漁網に「買い取る」という出口です。 漁師や漁業協同組合から網を買い取り、洗浄・破砕を経て再生素材に変え、サングラスやスケートボードなどの製品として販売します。 要は、回収を漁師への支払いから始めたこと。 供給側に対価が渡ることで、網は「捨てるもの」から「売れるもの」に変わり、回収が続く仕組みになりました。
結果
再生素材はパタゴニアをはじめとするブランドの製品に使われ、協業はいまも広がっています。 2024年にはチリ南部のタルカワノに自社のリサイクル拠点を構え、現地に雇用が生まれました。 累計の回収量は、1,700万ポンドを超えています。
リサーチの視点
「ごみを拾う」のではなく、「対価が渡る回収を設計する」。 この一点の違いが、回収を善意ではなく、続けられる商いに変えています。 捨てられていたものの出口を先に設計する事例として収録しました。
- MODEL
- 農家や漁師から買い取る
- THEME
- 持続可能 / ソーシャルグッド
- SOURCE
- bureo.co ↗
- 最終確認
- 2026.08.01