Big City Mountaineers
装備一式を無償で貸し、都市の若者を山へ連れ出す
課題
自然の体験は、装備と移動手段と、連れて行ってくれる大人が揃って初めて成り立ちます。 米国の都市の若者の多くは、そのどれも持っていませんでした。 山は誰にでも開かれているはずなのに、入口には見えない料金所があります。
アイデア
1989年、ジム・カーンが始めたBig City Mountaineersは、その料金所を丸ごと引き受けます。 13〜18歳の若者を日帰りから1週間の遠征まで野外へ連れ出し、テントも寝袋も靴も、装備一式を無償で貸します。 装備は中古の寄せ集めではなく、ブランドの寄贈と協賛で運営する「装備ライブラリ」。全員が同じ品質の道具を使う、公平さの設計です。 引率はプロのインストラクターと連携団体の職員、訓練を受けたボランティアが担います。
結果
35年で約1,000回の遠征を重ね、1万1千人を超える若者が野外で約4万2千泊を過ごしました(公式サイト)。 活動は5都市に広がり、YETIやオスプレーなど、アウトドア業界の協賛が支えています。
リサーチの視点
機会の格差は、意欲ではなく持ち物の差から始まることがあります。 Big City Mountaineersは装備・引率・移動という参加の前提を束ねて無償化し、自然への入口を平らにしました。 体験の手前にある壁を取り除く設計として収録しました。
- MODEL
- 捨てずに使い切る
- THEME
- インクルーシブ / ソーシャルグッド
- SOURCE
- bigcitymountaineers.org ↗
- 最終確認
- 2026.08.05