ABALOBI
漁師の漁獲データを、漁師自身の資産に変える
課題
南アフリカの小さな漁港では、その日の漁獲が記録されないまま売られていきます。 記録がなければ、資源の状態も、働きの価値も、誰にも見えません。 見えないものは、値付けでも政策でも、後回しにされます。
アイデア
ケープタウン大学の研究から育ったABALOBIは、漁師自身がデータの持ち主になるアプリ群をつくりました。 名前はコサ語で「漁師」。開発の舵を握るのも漁師たちです。 電子漁獲日誌のFISHER、地域ぐるみで資源を見張るMONITOR、獲れた魚をレストランへ直接売るMARKET。 魚にはQRコードが付き、誰がいつどこでどう獲ったのかという「物語」ごと食卓に届きます。
結果
公正な価格で直接売れる回路は「Fish With A Story」として育ち、獲りすぎない漁への動機づけにもなっています。 活動は南アフリカからケニアやマダガスカルなど西インド洋へ広がりました。 アースショット賞のファイナリストにも選ばれています。
リサーチの視点
データは、集める人ではなく、持ち主が誰かで意味が変わります。 ABALOBIは漁獲の記録を漁師の資産にし、値付けと資源管理の両方に発言権を返しました。 記録の所有を設計し直した実例として収録しました。
- MODEL
- 農家や漁師から買い取る
- THEME
- 持続可能 / インクルーシブ / ソーシャルグッド
- SOURCE
- abalobi.org ↗
- 最終確認
- 2026.08.05